子供におすすめする卓球映画はこの2本

卓球指導に関わっていて、子供たちに卓球の魅力を伝えるために映画を上映することがある。そんなときに選ぶ基準としては映画として面白いことはもちろんの事、卓球競技の魅力を伝えているかという点も重要だ。

実際に子供たちのために、たびたび卓球映画上映会をおこなって人気があったのは不動の2本。


画像左は、問答無用の名作邦画「ピンポン」。おそらく好きな卓球映画イコール「ピンポン」の人も多いのではないだろうか。

「才能にあふれ、卓球が好きでたまらないペコ。子供の頃から不愛想で笑わないスマイルにとってペコはヒーローそのもの。だがペコは上海から来たエリート留学生チャイナに完敗。続くインターハイでは、もう一人の幼なじみアクマにも敗れてしまう。一方スマイルは、コーチに才能を見い出され、メキメキと実力をつけていく。立ちはだかるのは全国の覇者ドラゴン。現実の壁にぶつかったペコと強さに目覚めたスマイル。それぞれの道を歩き始めた彼らに、またインターハイの季節がやってきた…。~この星の1等賞になる!胸を熱くさせる究極の青春映画~」

まさに、卓球好きにとっては、これこそが青春映画。改めて言うまでもないことだが漫画も名作。漫画のコマ割り、構図、擬音、セリフ、キャラクター、全てが秀逸であり隙が無い。この漫画を映画化した時点で成功は約束されていたとも言える。面白いのは最も感情移入できるキャラクターは、ペコでもスマイルでもなく、アクマなところ。

こんな卓球映画の金字塔に並ぶような卓球映画があるのか?と思う人もいるかもしれないが、「ピンポン最高だ」と言っていた、やんちゃな卓球好きの男の子も号泣しながら「ピンポンよりこっちの方が良い」と言わしめた映画があるんです。

それが画像右の映画「ハナ 奇跡の46日間」。韓国映画のため日本の韓流ファンには有名な映画かもしれない。

「かつて韓国で空前の卓球ブームを巻き起こしたスター選手、ヒョン・ジョンファ。しかし中国の壁にぶつかり、惜しくも銀メダル止まりに終わっていた彼女に、千葉で行われる世界卓球選手権大会を控え、南北統一チームが結成されるという知らせが舞い込む。周囲の猛反対にもかかわらず、彼女は初の南北統一チームへの参加を決意する。南北の選手たちは練習方法、ライフスタイル、価値観まであまりにも違い、事ある毎にぶつかり、チームを代表する実力者ジョンファと北のリ・プニの神経戦も日増しに深刻になるのだが…。~宿命のライバルだった二人は勝利のためにひとつになった!~」

こちらは「ピンポン」とは違い、実話に基づいた映画である。こちらも青春映画であることは間違いないが、横たわる社会問題のハードルを味方にしたとも言える物語構成が感動を最大値に引き上げている。字幕映画であるものの小学4年生くらいであれば理解できるだろう。「ハナ 奇跡の46日間」にも「ピンポン」でいうアクマのような影の主人公がいる。それがユ・スンボク。もちろん脚色されているとは思うが、このスンボクというキャラクターが非常に良い味を出している。

子供におすすめする卓球映画はこの2本ですが、実は大人におすすめする卓球映画もこの2本です。