卓球ラケット開発者の随想

卓球ラケットメーカーのラケット開発者として、卓球に関するあれこれを気軽にブログにかければよいのだが、なかなか難しいものだ。弊社ラケット愛好者のおかげで、幸いなことに、すでに数多くの量のラケットを製作させていただいている。また、ラケット種類にしても試作品も含めればこれも多くの量を製作していることになる。

普通に考えれば、ラケット製作経験に比例して卓球ラケットに関する理解は深まるはずだ。私自身もそう思っていた。しかし、意外にもラケット製作という、木材という天然素材と向き合い続けた結果、卓球ラケット製作における謎は、深まるばかりだ。笑

謎が深まるといえば、弊社ホームページの過去1か月間の国別アクセス数がついに今月、シンガポールからのアクセスが日本からの数を超えた。日本からのアクセス数は少ない訳ではなく、シンガポールからのアクセス数が純増している。驚きと共に、嬉しく思う。

WINGSPANの国際化に伴って、改めて身を引き締め、さらに誠実に木材と向き合い研鑽を積むことによって、卓球ラケット製作についての理解を深めたい。

卓球ラケット開発者として理解を深めたいと思う具体的な内容は主に3点ある。1点目は、多種な木材の性質や産地による違いを知識として深めること。2点目は、多種な木材を活かした合板構成の考案と、その合板構成がプレイに与える影響について理解を深めること。3点目は、グリップを含めたラケット形状がプレイに与える影響について理解を深めること。

ある程度、卓球ラケットについて理解が深まれば、または深まらなかったとしても、このようなブログで気軽に記していきたい。また、卓球に関係しないことについては、随想「記憶と物質」というカテゴリで、こちらは深く考えずに記していきたい。(開発者の卓球に関係しない思索に興味のない方は読み飛ばしてください。)

長年、卓球競技を続けている人から「卓球は奥が深い」という発言を定期的に耳にすることがある。おそらく皆さんも聞きなじみがある言葉だろう。そしてそんな言葉に共感する方も多いと思う。まだ弊社は卓球メーカーとして創業5年目と若輩ではあるが、「卓球ラケット製作も奥が深い」と感じている。肯定的にとらえれば、奥が深いと感じるからこそ、飽きずに探求心を持って続けられるともいえる。